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神奈川県のなかじさんから驚きの作品を送っていただきました。

もうね、びっくりしたわけです。
その緻密な作品づくりと独特な世界観。上の作品はダンボールの指先に蝶がとまった瞬間です。

じつは全景写真も拝見したのですが、指先だけじゃなくて手のひらまで作品は続くのです。
蝶のおなかのダンボール断面の厚みから想像すると、蝶の体長は15cmほどかと思われます。
とすると手のひらも合わせた作品全体は1m近い大作ですよ。

これ全てダンボール。

と同時に、ダンボールの特性や表情もとても上手く利用されています。お腹の「なみなみ」はそのまま体節を、表面クラフト紙の剥離で翅の模様を表現してあります。よく見ると翅の筋にあたる部分(翅脈というそうですよ)も、どのような方法でかはわかりませんが表現されていることに気づくのです。

む、まさにダンボールアート。
ダンボールは粘土にも針金にもなるのだと知りました。


こちらの作品はご友人の結婚式のウェルカムボードを製作された際のデコレーションの一部だそうですよ。
芯材としてのダンボールと、面としてのダンボールをうまく使い分けられているのがわかります。
さらによく見ると、塔の一部の左官が剥げ落ちてレンガ・ブロックの一部が見えている表現がなされています。もう驚愕の完成度。


Q もう何年くらい段ボールで製作をされているのでしょう?

A なかなか時間もとれないのですが、三年くらいですかね。

Q この作品を作るのに、どれくらい時間がかかるのでしょう?

A 基本的には設計図を作らないので、一ヶ月半から2ヶ月くらいでしょうか。

Q 段ボールで作品を作られたきっかけを教えて下さい。

A 元々は作品制作に興味があり、何か手頃な題材で作品を作れないかと考えたときに段ボールに行き着きました。
段ボール独特の模様や加工のしやすさなら、良い作品ができると考えたためです。



むむ。このゲストさんコーナーに登場する方がよく口にされる「設計図を作らない」方式。
マジですか!
図面を引かないってことは作りながらバランスを考えるってことですよね。それってすごいことです。

マゴクラはもともと建築出身なのでデザイン=製図みたいなとこがあって、常に頭の中で図面を引いています。ここは何ミリ、って即答できるくらいに。そうじゃなきゃ建築はできないって思ってました。
でも上の写真はもう完全に建築ですよねコレ。

思うに古来の人たちだって、設計図無しでも素晴らしい建物を作ってきたわけです。こういう方法にこそモノ作りの原点があるのかな、なんて思ったり。
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